イランのメヘル通信は14日、同国政府が2月に試射した国産ロケット「カボシュガル(探検)3」の先端に取り付けたカプセルに実験動物として入れられていたカメやネズミが、すべて死んでいたことが明らかになったと報じた。死因は不明。当局者の話として伝えた。
カボシュガル3は人工衛星用との報道もあるが、軌道に達する能力はないとされ、カプセルは宇宙空間に到達後そのまま地上に落下したとみられる。同当局者は「動物に何が起きたかを調査中だ」と述べた。
ロケット技術は
大陸間弾道ミサイル(ICBM)に応用可能なため、
核兵器開発を疑う欧米が
警戒を強めているが、イランは平和目的と主張。ロケットに積まれていた
動物の調査を行っていることを強調し、
研究活動だと印象付ける狙いがあるとみられる。(共同)
PR